2016年3月13日日曜日

【原油】メキシコ湾での原油採掘量と需給への影響について

U.S. Gulf of Mexico pumping oil like never before - March 11, 2016


原油価格が危機的な下落を続けていますが、まるでその知らせを受けていないかのようにメキシコ湾での原油生産量は増加を続けています。国際エネルギー機関(=IEA)によると2016年のメキシコ湾での原油生産量は前年比で6%増加し、2017年には更に10%増加して過去最高となる1.83百万バレル/日に達するとの見通しが立てられています。このメキシコ湾での深海油田開発による生産量増加はシェール油田での減少分を相殺すると考えられています。

理由は、深海油田開発はその企画から完成まで多くの時間と投資を必要とするためで、シェール油田よりも柔軟性が乏しい事業だからです。また2010年に発生したBP社による流出事故によって数ヶ月に亘り開発中断を余儀無くされていた時期もあるため、最近の原油価格低迷を理由に直ぐに事業を中止する事が出来ません。例えば、来年シェル社は深海9500feetにあるStones油田での採掘を開始しますが、これは2005年に発見され原油価格が1バレル$60だった2013年に許可された事業です。Stones油田では20億バレル以上の原油が採掘可能と見られています。

シェル社はStones油田以外にもメキシコ湾で3つの海底油田開発を行っています。ExxonMobil社やAnadarko Petroleum社、Noble Energy社、 LLOG Exploration社も同様に2015年よりメキシコ湾での油田開発を開始していますが、今年から来年にかけて更に6つの深海油田開発がスタートします。

現在の1バレル40$前後という市場環境の中でどれ程の開発プロジェクトで採算が取れるのかははっきりしません。深海における油田開発は莫大な投資を必要としますが、2014年中頃より人件費や採掘コストは低下しています。採掘しても恐らく採算が取れないものの、採掘しない場合はそれ以上に資金を失う事になると考えられています。


http://money.cnn.com/2016/03/11/investing/gulf-of-mexico-record-oil-production/index.html

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