2016年1月16日土曜日

【原油】原油価格の下落はどこまで??

原油は最もボラティリティの大きいコモディティの1つです。その価格は短期的には産油国の政治情勢や世界の景気動向が影響しますが、長期的には需給で決まります。ここ数年は原油価格も高止まりしていたので、産油国では投資により先進的な技術を導入する事でコスト削減や生産量の増大が図られてきました。

2010年から世界的に原油供給量は増えており、アメリカでは1日当たり500万バレル、ロシアやイラク、サウジアラビアといった国でもそれぞれ100万~200万バレル増加しており、またイラクでも制裁解除に伴い今後18ヶ月以内に100万バレル(2020年に700万バレル/日が目標値)まで供給量を増やす見込みとなっています。その一方で中国景気の先行きに対する懸念が増し今後需要の低下が見込まれている事から、金融大手からは1バレル10~20ドル台と更なる下落を予想する向きもあります。

原油価格の低迷によりアメリカでのシェールオイル生産量は2016年中に57万バレル/日程低下する事が予測されていますが、これだけでは原油価格を十分上昇させる事は難しいと考えられています。価格を60ドル台に戻すためには、現在の日産量の4%(380万バレル)程度の削減が必要と考えられています。

産油国ではマーケットシェアをめぐりOPEC加盟国と非加盟国とで競争が行われていますが、原油価格の下落により特に輸出の大半を原油に依存するOPEC加盟国の財政収支は大幅に悪化しています。減収によりインフレ率の上昇や新たな課税の検討等国内政治情勢の不安定化をもたらしており、このまま原油価格の低下が続くと高い代償を支払う事になるかもしれません。こういった懸念が増すようになると、価格の安定に向け減産に動く事も予想されます。

http://money.cnn.com/2016/01/14/news/economy/oil-prices-davos-opinion/index.html?iid=hp-grid-dom

0 件のコメント:

コメントを投稿