2016年6月1日水曜日

アキュセラ・インク、本日の値幅は800円!!

米創薬ベンチャー企業である4589アキュセラ・インクの暴落が止まりません。昨日から値幅制限の拡大措置が取られており、31日終値は1,400円安の1,990円と前日比40%超の下落となっていますが、それでもストップ安の比例配分・・ 800万株以上の売り物を残しており、需給ギャップは依然大きいままです。


昨日、投資家向けのIRで「他の進行中の主な研究開発を中断する予定はない」と発表されました。現在エミクススタトは糖尿病網膜症を適応とした第2相臨床試験が進行中(と言っても5月に米国でプロトコールが承認されたばかり)で、その開発動向が注目されますが、主要評価項目は"サイトカイン発現レベルの変化"とおよび"網膜の血管新生における変化"が設定されています。

糖尿病網膜症に対しては抗VEGF抗体による血管新生抑制の報告が多く上がっており注目を集めています。既にラニビズマブやアフリベルセプトが糖尿病黄斑浮腫や網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対して適応を追加取得しており、その際の主要評価項目は「視力改善」「視覚に関連した健康関連QOL」「視力矯正」などでした。ラニビズマブは増殖性糖尿病性網膜症でも米国で開発試験を実施していますが、「血管新生抑制」は副次的評価項目で、エミクススタトの試験デザインとは異なっています。

また最近では安価なフィブラート系薬剤でも網膜症進展抑制効果が確認されており、エミクススタトが上市まで進めても激しい競合に晒されるかもしれません。


また、ホームページで紹介されている開発品動向の表では"POC"が明示されていますが、基本的にPOCは第2相前期試験が該当しますので、上市までには更に時間が必要となります。ラノステロールやオプトジェネティクスは"前臨床"の段階なので、途中マイルストン利益はあっても恐らく上市は2025年頃になるのではないでしょうか。

「夢を買うのがバイオ株」と思いますが、現実的な収益化への道のりはまだまだ長いのかもしれません。
 

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