2016年3月27日日曜日

アメリカ企業の社債格付けは危機的な水準へ

Junk territory: U.S. corporate debt ratings near 15-year low - March 24, 2016


S&Pにより付与されている米企業・社債の格付けの平均値が15年振りの低水準となる"BB(≒ハイイールド債high yield bond、ジャンク級債)"となりました。これは金融危機後の2008年や2009年時をも下回ります。

既にエネルギーセクターにおいては原油価格の下落によりデフォルトの懸念が高まっていますが、SoleraやiHeartといったテクノロジー企業、メディア企業も今年格下げされています。S&Pはここ4年初めて債権市場で資金調達する企業の75%に"B(single B)"の格付けを付与しており、これは「将来的にデフォルトとなる可能性がある」と定義される"CCC(triple C)"よりも1ノッチ高いだけの水準となります。

PF Chang'sやToys R US、Men's Wearhouse等の企業は"B(single B)"を付与されています。ただ格付けが低いからと言ってこういった企業が直ぐデフォルトに陥る事を意味するものではありません。債券市場でこのように低格付けの企業が急増している理由として、資金調達のし易さに原因があると考えられています。

1.Fed連邦準備制度理事会が、2008年に"ゼロ金利"に近い政策を取ってから超低金利の環境が続いてきた。

2.投資家は米国債のような利益を生まない安全資産から、高いリターンが期待出来る低格付けの社債(≒ハイイールド債high yield bond)へと資金を向けている。

3.それにより、低格付けの企業が容易に資本市場から低コストで資金調達する事が出来た。

しかし、Fedが少しずつ米ドルの利上げに動いている事と、今後の世界経済への暗い見通し、コモディティ価格の低迷により、社債の返済が難しくなる企業も増えると考えられており、これまでのようなハイイールド債への投資は減少傾向にあります。


http://money.cnn.com/2016/03/24/investing/us-corporate-debt-rating-junk-15-year-low/index.html

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